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海外ドラマ「LOST」は何故おもしろいのか。
 年末のバタバタでしばらく更新が滞っているうちに年が明けてしまいました。
今回はデジタルな話からちょっと離れて海外ドラマのある作品の話をしてみたいと思います。
 
 正月休みを利用して映画・ドラマなどの映像作品を観まくっていました。
その中でダントツなおもしろさで”僕のハートを鷲づかみ”状態にしたのは、以前から一部の海外ドラマファンの間で異常な人気を誇っている「LOST」という米国ABC系列で放映されているドラマです。

lost_02.jpg

 現在本国ではそのドラマのSeason2を放映していて、Season1に関しては輸入版のDVDボックスを日本でも購入することができます。(情報更新します。日本版DVDが今夏8月2日発売予定です!現在DVD-Box予約受付中です。)昨年の秋からスカパー!やケーブルテレビ等を利用してAXNチャンネルの視聴を申し込めば日本でもオンエアを日本語で楽しむことができるようになりました。アップルのiTMSでは英語版のSeason1全話とSeason2のいくつかを購入することができます。日本版DVDが待ちきれない人はやはりスカパー!に申し込み、海外ドラマチャンネルのAXNを選択すると良いでしょう。ついでに映画や音楽チャンネルも申し込んでしまえばかなり快適なAV生活が送れます。

 この大変おもしろい(…と僕が思っている)海外ドラマはまだ日本語DVDの発売はされていないようですが、今夏の8月2日DVD-Box日本版が発売予定です。これが発売されてTSUTAYAなどでレンタルが開始された暁にはあの名作「24」シリーズを凌駕する人気になることでしょう。(しかし、米国での放送から一年経っているというのに相変わらず日本のDVD対応の遅さには参りますね。)レンタル版はSeason1の1~3が6月21日(水)、4~6が7月7日レンタル開始予定です。

 そのあらすじは番組のオフィシャルサイトアマゾンのレビューを見て頂ければわかると思いますが、注意して欲しいのは単に”墜落した旅客機の生き残った人たちが謎の島で体験する不可思議な話”では終わらないということです。
 ちょっと見たり聞いたりしただけでは何のことはない、よくある「ジャングルや南国の島、飛行機パニック系遭難もの映画」の展開を想像してしまいます。

 ところがこのドラマには各話を追うごとに観る人を惹きつけてしまう仕掛けが何重にも張り巡らされてあり、それらがとても画期的で巧妙なためについついその先の展開が気になってしまい、まんまと製作者の罠にはまって観てしまうという嬉しいパターンにおちいってしまうのです。

 そこでこのドラマのおもしろさとは何なのかというものを考えてみました。(そんな話はどうでもいいという方はここで読むのを終わりにすることをオススメします、ありがとうございました。)

 では、おもしろさのポイントはどこにあるのでしょうか。まずひとつに、「とにかく謎だらけ」というものがあります。通常なぞかけのされたドラマや映画はある程度先が読めたりあるパターンが存在するものですが、このドラマにはそれらを極力否定する方向で脚本が良く練られており、観る者を心地よく裏切ってくれます。…というよりは、かなり話が進んでもいっこうに解決されない謎がとても多いので裏切るところまでもなかなか到達できず「早く裏切ってくれ」とばかりについつい先が気になってしまうのです。

 そういう意味では「引き延ばされる謎の数々」というのもポイントでしょうか。ここでいくつかあげると、
・「島の謎」…墜落した場所である島はこの話のメイン舞台だけあって謎の宝庫になっています。正確な場所はおろか本当に島なのかどうかもわからないという有り様です。
・「島の生物の謎」…明らかに「得体のしれない何か」が島には存在するのにそれが何なのかさっぱりわかりません。
・「島からのメッセージの謎」…島では何かのメッセージだと受け取れるものがあるのにそのメッセージの送り主も誰に向けてのものかもわかりません。
・「数字の謎」…これらの謎を題材にした話にはお約束の数字の謎も当然存在しますが、その意味もやはりわかりません。
・「助けが来ない謎」…普通旅客機程の飛行機が墜落したらすぐに救援や捜索隊が来そうですが、いっこうに来る気配はありません。
・「旅客機が墜落するに至った謎」…そもそも何故旅客機が墜落するようなことになったのかがわかりません。
・「生存者たちの謎」…墜落事故で生き残った40人近い人々は各人が全て謎だらけ。何故墜落する同じ旅客機に乗り合わせることになったのかも何故生き残ったのかもわかりません。単なる偶然かそれとも…。

 この物語をおもしろくする「謎」というキーワードの他にも、いくつかポイントがあります。
・「銃の存在」…他者から自分の身を守り、謎の生物に対抗できるかもしれない島で最強の武器である銃はどこにあるのか、誰が持っているのか。
・「水・食料の行方」…遭難していて救援がこない状態が続けばやがて水も食料も尽きてしまう。その時どうするのか。
・「通信手段の確保」…救援を求めるためには自分たちの存在を知らせなくてはいけない。どうするのか。
・「島からの脱出手段」…救援は来るのか、もし来ないとしたらどうやって島からでるのか。

 そしてやはりおもしろさの肝は登場人物たちです。
生き残った人々の中で物語の中核メンバーは、医者、逃亡犯、イラク人兵士、巨額の宝くじを当てた男、元ロックグループのベーシスト、黒人の父子、韓国人の夫婦、妊婦、年の近い兄妹、老人など。これら国籍、年齢、性別、言語、文化も違う個性的な人々が複雑に関わりあって物語が進んでいきます。
 
 登場人物の見せ方の仕掛けとしては、ドラマ「24」でも使われている「誰が敵か味方かわからなくする」という手法がここでも使われています。多数の人物が登場する放映期間の長い海外ドラマではこの手法はかなり効果的です。いっけん普通に見える登場人物が本当はどんな人物かわからないというのは物語の中に油断できないという緊張感を継続的に生み出すことになります。

 ただし、「24」ではどんでん返し的に使われていたこの手法が「LOST」では物語の推進力として使われています。「LOST」の物語は基本的に事後から始まります。のんべんだらりと物語が進むのではなく、必ず何か事件・事故が起こりそれが何故そうなっていったのかという謎が登場人物たちの回想によって明らかにされていくのです。

 この手法の為に登場人物たちは全て別の仮面を被っており、本当の素顔は物語が進行していく過程で徐々に明らかにされていくので、その段階にならないと誰がキーマンすらかもわからない構造になっているのです。そして登場人物全員が何かしらの人に言えない過去を背負っているので、キャラクターに深みを与えると同時に誰しもがキーマンに成り得るということに成功しているのです。

 さらに悪い(良い?)ことに「LOST」では登場人物の多さが輪をかけてその事を複雑にして互いの人物との関係と謎の島との関係を深めているのです。

 これらの手法が「LOST」のおもしろさの肝になっていることは確かなのですが、その他にもいくつかポイントがあります。

・「登場人物の複雑な感情の変化、男女の恋模様の行方と謎」
 日本のドラマでは延々と誰が誰を好きで、誰と誰はくっついて、誰と誰は死んで別れて…みたいな恋愛相関図を作るだけでいっぱいいっぱいでしたというものを、いまだに舞台設定だけ変えてワンパターンなものとしてやっていますよね。「LOST」ではあくまで物語の骨の部分は別にしっかりとあった上で登場人物の感情の移ろいを表現しています。日本の何とかサスペンスみたいなものの対極にあるのではないでしょうか。

・「全てのエピソードが何かしらの伏線になっている」
 同時にいくつものエピソードが進行していく中で、それらは複雑に別の事件や人物にかかわることになっています。この辺りのシナリオは非常にレベルの高い映画のような作りになっていてテレビドラマの枠をとうに飛び越えており見事というほかありません。

・「共感しやすい」
 遭難しているという状況、様々なタイプ・主張をするキャラクターの存在が「その時自分ならどうするだろうか?」ということを考えさせられます。そのことがこのドラマの世界観に入り込むことを容易にしています。

・「感情移入しやすい」
 昔のパニック映画の「タワーリング・インフェルノ」や「ポセイドン・アドベンチャー」のように同じ状況下に多彩な顔ぶれが登場する物語はそれぞれのキャラクターに個性があり、そこでの人間模様によって感情移入しやすいものですが、「LOST」はさらにその感情移入のしやすさに加えて多彩な顔ぶれが本当に見たままの人物かどうかわからないという謎かけ部分がありその分が吸引力として進化しています。

・「徐々に明かされる登場人物の素顔」
 ものスゴイ量のフラッシュバックを細切れにして見せることで、物語の進行に合わせて少しづつ登場人物の素顔が明かされていくようになっています。それにより、今回は誰の過去がわかるのだろうかという楽しみに繋がっています。

・「リアルな非日常」
 これもフラッシュバックの多用による効果ですが、舞台である島のジャングルや海といった大自然が登場人物のフラッシュバックによって見せられる日常の生活との対比をより明確に映し出し、自分たちの置かれた非日常という現実がさらに強調されるという効果を生み出しています。

・「BGMは控えめ」
 仰々しいオーケストラを演奏させたり、登場人物の感情をBGMで代弁させたりするわけでもなく、登場人物に歌を歌わせるわけでもなく、派手なロックやテクノミュージックを聴かせるわけでもなく、あくまで自然に、BGMが流れていることを観客に意識させない程度の極めて繊細な音づかいがされています。

・「光り系やメカもののCG処理に頼らない」
 いかにもCGで作ってます的な全編SFチックな表現は極力排除して、大自然の中の島で起こった現象をドキュメンタリータッチで極めて硬派な表現で見せています。

・「ナレーションによる説明はしない」
 各話の最初や最後にもナレーションによる説明は一切ありません。起こったことだけを忠実に見せています。言葉や文章による説明は全て排除して、本編に流れる映像だけで見せるという正当派な姿勢を貫いています。


 ここまでいろいろと「LOST」のおもしろさに繋がる特徴について書いてきましたが、やはり最大の作りとしての特徴は何度も書いているようにフラッシュバック効果ではないでしょうか。「LOST」は極端なはなし、全編フラッシュバックでできているといっても過言ではない程、膨大な量のフラッシュバックを細切れにして詰め込んであります。そしてこのフラッシュバックが紐解かれていかないと話が進まないのです。というより、全編謎からできているのでフラッシュバックで事の経緯を見せてもらわないと何もわからないし、人物も最初に見たままのとおりでは魅力もないし、薄っぺらなままです。この物語に動きを与えているのも、キャラクターに深みを与えているのもフラッシュバックありきなのです。

 かつて「メメント」というフラッシュバックを効果的に使った映画がありました。
「メメント」では主人公の10分しか維持できない記憶をさかのぼって10分前を見せる表現をするためにフラッシュバックが使われていました。

「LOST」は「メメント」の手法を多彩な登場人物全員に使っていますが、違うのは登場人物の知りたい忘れてしまった記憶を見せるのでなく、本来見せたくない記憶を観客に徐々に見せることで登場人物の行動や言動の真意が次第にわかってくるような仕組みを作り上げているということです。その仕組みが大勢の登場人物による相乗効果で物語り全体の謎も徐々に解けていくような仕組みが出来上がっています。

 この仕組みにより、新たな事実が判明するたびに驚きがあり、その細切れのフラッシュバックをたくさん見せることで徐々に組み上がっていくパズルのピースを埋めていく楽しさを観客に与えることに成功したといえるでしょう。そして何より多彩で個性的な登場人物の魅力に心を奪われることでしょう。

 ところで、「LOST」には全ての登場人物に起こる事象について投げかけられる、ある共通のテーマがあります。それは「偶然か必然か」というもの。「ひとりひとりの身に降りかかった今まで起こったことに偶然はない、それは全て必然なのだ」というとても重みのあるテーマです。このドラマではこれが最重要キーワードなのかもしれません。

 2005年エミー賞ドラマ部門最多12部門ノミネート、6部門受賞、製作・監督・脚本はJ.J.エイブラムスで全世界186カ国でヒットしているという「LOST」は間違いなく日本でも大ヒットするでしょう。



【更新の追加情報!】いよいよ日本でも『LOST』が今夏にDVDで登場します!
          レンタルに続いて2006年8月2日にDVD-Boxが発売予定です。
          LOST シーズン1 DVD Complete Boxが予約受付を開始しています。



米本国『LOST』オフィシャルHP http://abc.go.com/primetime/lost/index.html
日本版『LOST』オフィシャルHP http://www.axn.co.jp/lost/index.html
スカパー!ホームページ http://sptv.jp







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テーマ:海外ドラマ - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

LOST最高に面白いですよね!私はシーズン3が始まる前にと、今はせっせとシーズン2をDVDで見ているところです。
【2006/09/08 23:34】 URL | まろ #- [ 編集]

はじめまして
初めて書き込みます。ちょくちょく見に来てます。また遊びにきます。
【2008/10/23 19:51】 URL | はな #- [ 編集]

なるほどです
よく拝見しています。継続して日記凄いですね。私も努力しないと・・・。もう寒いので風邪などに気をつけて下さい。また覗きに来ます。
【2008/11/11 16:23】 URL | あきお #- [ 編集]


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